思い出したように

久々の更新。
通勤電車の中、ハイクもTwitterも書き込む気がしない夜、つらつらと車内の様子でも描写してみようと思った。
典型的ブルーカラーの僕は、典型的ブルーカラーの佇まいで電車の座席に座っている。隣ではショートとセミロングの中間くらいの髪型の女性が船をこいでいる。黒いデニムの上着、黒いハンドバッグ、半分ピンクのネイルはラメがキラキラと光っている。顔は見えない。見えないところが良いと思う。
昔の人の言葉。女性が美しく見えるシチュエーション。夜目遠目傘の下。どれもちきんと顔が見えない。男のスケベ心は、見えないものにロマンを感じるようだ。女性もそうかもしれない。今度誰かに訊いてみよう。
随分夜が早くなった。このままどんどん冬になっていくのだろう。電車はどんどん郊外を進む。暗い夜の中、あかあかと蛍光灯をつけた電車は進む。いつの間にか起きた隣の女性は降りていった。僕はもう少し奥まで帰る。